階段の上り下りで膝がズキッ…その痛み、"姿勢のクセ"が原因かもしれません
こんな経験、ありませんか?
☑ 階段を上るとき、力を入れると膝に痛みが出る
☑ 階段を降りるとき、膝が抜けそうで怖いと感じる
☑ 長時間歩くと、膝がつっぱって曲げ伸ばしがしづらくなる
☑ 靴のかかとの内側だけが、いつも先にすり減る
☑ 正座から立ち上がる瞬間に、膝がギシギシと音を立てる感じがする
40代後半から50代にかけて、こうした膝の違和感を訴える方が増えてきます。「年齢のせいだから仕方ない」と諦めていませんか?
実はこの膝の痛み、単なる老化現象ではなく、普段の"姿勢のクセ"が大きく関係していることが少なくありません。
膝の痛みの意外な原因
膝は本来、まっすぐ上から荷重を受け止めるようにできています。ところが、次の2つのクセがあると、膝の内側や関節に想定以上の負担がかかり続けてしまいます。
① 前重心(体重が前にかかりすぎている)
立っているとき、無意識に体重がつま先側に寄っていませんか?
前重心の状態が続くと、太もも前面の筋肉ばかりが酷使され、膝関節にブレーキをかけるような負担が蓄積します。階段を上るときに力を入れると痛む方も、降りるときに膝が抜けそうで怖いと感じる方も、この前重心が関係しているケースが多く見られます。
② 過剰回内(足首が内側に倒れ込みすぎている)
足を着地させたとき、足首から下が内側にグラっと倒れ込む状態を「過剰回内」と呼びます。これが起こると、そのねじれが下から上へと伝わり、股関節から下の大腿部から膝にかけて全体が内側にねじれるような状態になります。膝関節にはこのねじれのストレスが直接のしかかるため、ギシギシとした違和感につながりやすくなります。靴のかかと内側だけがすり減る方は、この傾向が強いかもしれません。
今日からできる、膝をいたわるセルフストレッチ
痛みそのものを今すぐ和らげ、負担のかかり方をリセットするための、自宅でできるセルフケアを3つご紹介します。
朝や寝る前、お風呂上がりの体が温まったタイミング(習慣化しやすい時)がおすすめです。
1. 足首回し(過剰回内対策)
足首まわりの可動域を保つことは、過剰回内による負担を和らげる助けになります。
- 椅子に座り、片足をもう片方の膝に乗せる
- 足首を持ち、大きくゆっくり10回、内回し・外回しする
- 反対側も同様に
2. 太もも前面(大腿四頭筋)のストレッチ(前重心対策)
前重心によって硬くなりがちな太もも前面をゆるめ、膝への負担を分散させます。
- 横向きに寝て、下になった腕で頭を支える
- 上側の足の足首を持ち、かかとをお尻に近づける
- 膝を体の正面からできるだけ動かさず、太もも前面が伸びているのを感じながら20〜30秒キープ
- 反対側も同様に(痛みが出る場合は無理に伸ばさない)
3. お尻の外側(中臀筋)のストレッチ
実は膝の安定には、お尻の横の筋肉(中臀筋)の働きも欠かせません。ここが弱いと、歩行中に膝が内側に入りやすくなります。
- 仰向けに寝て、両膝を立てる
- 片足の外くるぶしを、反対側の太ももの上に乗せる(数字の4のような形)
- 下になっている足の太ももを両手で抱え、胸の方へゆっくり引き寄せる
- お尻の横が伸びているのを感じながら20〜30秒キープ
ストレッチを行う際の注意点
- 痛みを感じるところまで無理に伸ばさない(気持ちいいと感じる強さが目安です)
- 呼吸を止めず、ゆっくり行う
- 強い痛みや腫れがある場合は、ストレッチを控え、専門家にご相談ください
セルフケアだけでは届かないところ
ここでご紹介したストレッチは、硬くなった筋肉をゆるめ、一時的に膝への負担を軽くするのにとても有効です。
ただし、前重心や過剰回内は、日々の"姿勢(立ち方)・歩き方のクセ"の積み重ねから生まれるもの。ストレッチで筋肉をゆるめても、クセそのものが変わらなければ、負担はまた少しずつ蓄積していきます。
大切なのは、「今、自分の姿勢や歩き方が崩れているかどうか」に気づけるようになること。たとえば鏡の前に立ったとき、自分の姿を客観的に見て、重心の位置やかかとの向きを確認する習慣を持つだけでも、変化のきっかけになります。
こうした"気づいて、その都度直す"というアプローチについて、ゼロペインLabでは立ち方や歩き方だけでなく、足首・膝・股関節・骨盤といった身体全体のつながりから根本原因を見ていくアプローチとして詳しくご案内しています。ご自身の身体の使い方全体が気になる方は、あわせてご覧ください。

